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瑞光天とは- about -
瑞光天とは

So long 2023. How do you do? 2024(さよなら 2023年、初めまして 2024年)


 2023年、大晦日となりまして、瑞光天も2年が過ぎました。
この間瑞光天にいらして下さった方々と、色々なお話をさせて頂き、私も社会勉強をさせて頂きました。
お話を通じてアドバイスを行って行くうちに、自分自身の心にも深く染み入り、考えを新たにするような事柄もありました。
 人と人は何故出会うのでしょうか。
心に穴が開いたような辛い時に、一人で呆然と歩まなくてはならない時、人との語らいは多くの場合救いになります。
人はそれぞれに違う環境に生まれ、成長して行きます。
一人の人間の生きる世界は、その人だけのために作られた設計図のように、その人の性格を作っていきます。
 しかし人は自分の考えだけで、この世にその人生を保つ事は出来ません。
自分の苦しみをただ他人にぶつけるだけでは、更に辛い場所へと追い詰められてゆくのが、社会というものでしょう。
それ故色々な人と語らい、共感したり反発したりしながら自分を形成して行くことは、実は私たちにとってはとても大切なことだと思います。
「こんな風に考える人がいるのだ」という驚きは新鮮であり、また心に一つのカオスを出現させます。
それで非常に疲れて、自分の殻の中でゆったりしたくもなるのでしょう。
 それでも人の存在を理解しようとすることは、必要なのかもしれません。
この世で生きて行く時、せっかくこの辛い日々があるのなら、そこから学ぶ事は実は有意義なことです。
人は何処かで他人と接しなくてはならないため、その修業が不可欠でしょう。
幸せな日々とは言い難い事かも知れませんが、少しでも人の心を理解出来た時、驚くような歓びも有るのです。
 学生時代、クラスの中に特別なグループがいました。
その方々は、長いスカート潰したカバン、など(昔のスタイルですが)話しかけ難い服装をして、生活スタイルも私の考えとは違っていました。
 ある日、絵の具で汚れた手を洗いに水道のところに行くと、そのグループがそこに居ました。
私は「おはよう」と言ってそこを出ようとしましたが、その中の一人に「最近さー、体の具合どうなの?」と聞かれ、びっくりしました。
「お陰様でね、すごくよくなってきたの」と言うと、「応援しているから、頑張ろうね!」
あの時彼女に返した「有難う!」の響きは、今でも胸の中にこだましています。
それと同時に私は深く反省しました。
心に何かが有って自分を主張しようとしている人々が、時にその服装や生活リズムが少し違う事から、その人格まで疑われることも有るのだと思いました。
心の中はとても繊細な人たちだったのだと、今でも思い出します。
この生涯で出会った最高の幸せの一つでした、
 卒業してから数年後、その人が自ら命を絶った事を聞きました。
私は悲しみに沈みましたが、心の中の何処かで「やはりそうだったのか」と思いました。
この世の幸せを見つけるために、触れたかったその温もりを味わうには、あまりに常識的社会の扉が重かったのではないかという気がしています。
 せっかく生まれて来たのですから、出来るだけ多くの人々と交流出来て、一見硬い表情の、その人の心に触れる幸せを味わえたら良いですね。
梅干しの硬い種の中の、柔かい部分のように、武装した人々の心の殻を通り越して、その優しさに触れる事ができるなら、幸せなことに違いありません。
 2023年もあと少しで終わります。
瑞光天に来訪されてお話が出来た方々、ブログを見て下さる方々、時折優しい言葉を掛けて下さる方々、皆様に感謝します。
色々なご意見も有りがたく頂戴致しました。
 皆様の幸せが必ずありますように、お祈りしております。
今年も本当に有難うございました。
 2024年は辰年です。
力強い竜を味方にして、良い年を過ごして参りましょう。
画像は南天です、母が生けました。
今日のフィーリングは、syakataku シャカタクの「蛍の光」、 peter Gabriel ピーター・ガブリエル氏の「Love Can Heal [Bright -Side Mix] ラヴ キャン ヒール[ブライト‐サイドミックス] 」、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 小澤征爾指揮「Wagner ワーグナー歌劇<タンホイザー>序曲かな